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子育て支援の仕事(2)~家庭的保育者とは

子育て支援の仕事(1)~保育士・幼稚園教諭 からの続きです。

ここでは行政用語で「家庭的保育者」と呼ばれる、『保育ママ』『チャイルドマインダー』についてご説明します。 



保育ママ』は国の家庭的保育事業に関わる「公的資格」で、市町村の委託を受けて、主に0~3歳未満の子どもの保育を行います。

保育ママ1人で、最大3人(補助者がいる場合は5人まで)の子どもを預かることができます。

保育ママは個人事業主として、市区町村と直接に「家庭的保育事業に関わる委託契約」を結ぶ必要があります。


以前は保育ママになるための資格要件が厳しかったのですが、その数が思うように増えなかったこともあってか、2010年に規制が緩和され、現在は一定の研修を受けた育児経験者であれば保育ママになれます(ただし、保育士資格までを要件として求める市町村もあります)。


したがって以下で述べる『チャイルドマインダー』と保育の内容面で大きな差はないのですが、保育ママは「(国の予算もつく)市区町村の事業」として行われる点が特徴的です。

 

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家庭的保育事業を制度化した後も保育ママの数がそれほど増えなかったこともあって、国は待機児童の解消子育て支援の観点から、新たに「小規模保育(事業)」に乗り出しています。


2015年4月から本格化した「子ども・子育て支援制度」のもと、定員6~19人までの少人数を対象とした、3歳未満の子どもに対する保育が「小規模保育」です。


NPO法人全国小規模保育協議会


保育ママは「定員5人以下」、認可保育園は「定員20人以上」の施設なので、その中間にあたるのが「小規模保育施設」となるわけです。これで子どもの人数に関わらず、全方位的にカバーできる、というわけですね。

ちなみに小規模保育施設はそのサイズによって、「保育園に近い」「中間型」「家庭的保育に近い」規模の3タイプに分けられており、保育士の配置が義務づけられていないのは「家庭的保育に近いタイプ」だけになります。

国は今後、待機児童対策として小規模保育施設を増やしていきたいようですが、まだ始まったばかりの制度でもあり、これからの動きを見ていく必要がありそうです。



チャイルドマインダー』はイギリスが発祥で、イギリスでは国家資格ですが、日本では民間資格です。

市区町村と委託契約を結んでいる「保育ママ」とは、この点で違いがあります。


チャイルドマインダーの自宅あるいは利用者の家などに出向いて、何人かの子供を同時に保育します。

「子ども・子育て支援制度」に登場する「家庭的保育者」は、この「チャイルドマインダー」と「保育ママ」の両方を含んでいます

家庭的保育サービス事業(自治体からの委託による運営)(日本チャイルドマインダー協会)


ところで「ベビーシッター」は、保育の職業としてすでに一般に定着していますね。ベビーシッターに決まった定義や資格はなく、広く「親に代わって保育を行なう人」を指しています(ちなみにベビーシッターの専門性と信頼性を高めるべく、民間資格である「 認定ベビーシッター(全国保育サービス協会)」が設けられています)。


「チャイルドマインダー」と「ベビーシッター」との違いをあげるなら、


ベビーシッターは「訪問保育」が中心であることに対し、チャイルドマインダーの保育場所は「自宅」と「訪問」を柔軟に選べること
・チャイルドマインダーによる保育は、教育的な面が強いこと
・複数の子どもをみることから、一般にベビーシッターよりも料金が安めに設定されていること


といった点になります。


『保育ママ』と『チャイルドマインダー』は、保育の利用者側からすれば、大きな違いを見出しにくい印象がありますね。

実際に「保育ママでもあり、チャイルドマインダーでもある」という方も、少なくないはずです。


行政は「家庭的保育者」と堅い用語でまとめていますが、将来的にどの呼び名がもっとも使われるようになるのかも興味深いところです。

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